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【Adreno】スマホ向けGPUについてまとめてみた!【Mali】

【Adreno】スマホ向けGPUについてまとめてみた!【Mali】

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今日まで主にCPUやSoCについて書いてきましたが、本日はスマホに搭載されているGPUについて簡単にお伝えしていこうと思います。

パソコンの世界でGPUといえばNvidiaの[GeForce]、[Quadro]やAMDの[Radeon]、それに内蔵GPUを加えるとintelのiGPUと言われる[Intel HD Graphics]や[Intel Iris Graphics]がありますがスマホ向けでも[SoC]に組み込まれる形で何種類ものGPUが存在します。

とはいえスマートフォン黎明期に比べ現在ではSoCに使われるGPUもパソコンの世界のように絞られて来ています。

また、以前[スマホ向けCPUとSoCの違いについて簡単にまとめてみた!]の記事でGPUについて簡単に説明しているのですが、パソコンと違いスマートフォンではGPU単体で発売されることはなくintelのiGPUのような形でSoCに組み込まれて発売されているので違いが見えにくいと思います。

今日は[スマホ向けのGPU]だけに着目して解説していきます。

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スマホ向けGPUの性能ってどのくらい?

まずはスマホ向けGPUが現在どのぐらいの性能を持っているのかお伝えしていきます。

プラットフォームが違うので単純には比較が難しいのですがGPU性能はPS3と同等以上と言われています。

最新機種でいえばPS3の2~3倍程度の性能となります。

とはいえPS4などとはメモリ帯域が圧倒的に違いますので実利用ではまだPS4に並ぶことはない程度とイメージしておけば大丈夫です。

また、スマートフォンでは個体が小さいため熱の処理が効率的にできず連続でのプレイでは、クロック周波数が下がり速度が落ちる機種もあるので過度の期待は禁物です。

スマホ向けGPUってなにがあるの?

それではスマホ向けGPUは何種類出ているのか気になると思うので書いていきます。

現在スマホ向けGPUはAdreno(Qualcomm)、Mali(ARM)、PowerVR(Imagination Technologies)、Apple独自コアGPUとなります。

以前はNvidiaがTegraブランドでスマホ向けSoCを出していたのでGeForceもあったのですが撤退したので現在は4種類のGPUしか残されていません。

また、以前AppleはPowerVRをGPUとしてSoCに実装していましたが現在は独自コアに切り替えたのでImagination TechnologiesのPowerVRも先行きが不透明です。

Adreno(Qualcomm)

Adreno(Qualcomm)

AdrenoはQualcommの開発するGPUでQualcommのSoC、Snapdragonにしか搭載されません。

元々AdrenoはATIテクノロジー[現在ADM]がモバイル用に開発していたGPUでATIテクノロジーがAMDに買収された際にブロードコムに売却され最終的にQualcommが売却された経緯があります。

特徴としてはローエンド~ハイエンドまで全てのGPUが揃っており特にハイエンドGPUに関してはどの世代でもトップレベルの性能を維持し続けています。

特にAndroidスマートフォンでは採用実績も圧倒的に多いためゲームも最適化されてるケースも多くゲームするにはオススメのGPUになります。

Mali(ARM)

Mali(ARM)

MailはARMが開発するGPUでCPUと同様ライセンスでSoCメーカーに販売しています。

特にSamsung、MediaTek、HiSilicon製のSoCで使われることが多くコア数によりハイエンドまで対応しています。

特にローエンド向けSoCでの採用実績が多くハイエンドではSoC開発メーカーの判断によるコア数の問題もありますが同世代のAdrenoと比較すると一歩劣るGPUのイメージがあります。

具体的にはハイエンド向けで近年SamsungのExynosやHiSiliconのKrinで採用され続けていますがAdrenoに一歩劣る状況です。

PowerVR(Imagination Technologies)

PowerVR(Imagination Technologies)

PowerVRはImagination Technologiesが開発しているGPUでARM同様ライセンスでの販売となります。

2016年まではAppleのAシリーズで長期に渡り採用され続けAシリーズでの採用実績からも分かる通りQualcommのAdrenoと同等以上の性能を維持していました。

ところが2017年のA11 Bionic(AppleのSoC)からAppleが独自でGPUの開発を行いSoCに実装してしまったため倒産の危機にまで陥りました。

Appleが離れて以降はMediaTekでの採用がメインとなっており(MediaTekはMaliとPowerVRを使っている)MediaTekがハイエンド向けのSoCよりローエンド、ミドルレンジ向けのSoCが得意な事情も相まって高性能なGPUは現在だせていません。

2019年前半にはMediaTekのHelio P90がでるといわれており、Helio P90はGPUにPowerVRが使われているのですが現在の情報だとミドルハイのライバルSnapdoragon710よりGPU性能は劣るようです。

その他PS VitaでもPowerVRが使われています。

Apple独自コアGPU

Apple独自コアGPU

AppleのiPhone専用SoC、A11 Bionicから採用された独自コアのGPUで性能は登場次期がSnapdragonの年の前半と違い後半のため単純には比較できないが同等以上のGPU性能をもっている。

つまりハイエンドクラスのGPUでは最高レベルのGPUです。

また、Appleが独自に開発しているため今更他社のGPUをライセンスすることも考えにくいのでiPhoneが売れ続ける限りその地位は揺るがないGPUといえますね。

スマホ向けGPUのまとめ

簡単にですがスマホ向けSoCの情報をまとめましたが、スマートフォンの市場も大分成熟して伸びる市場ではなくなってきたこともありSoCやGPUの大勢はもう覆ることはない気がしますね。

やはりスマートフォン黎明期のような有象無象がいる状態から成熟に伴いパソコン業界のようにある程度プレイヤー数が決まって来てるような気がします。

個人的にはImagination TechnologiesのPowerVRが生き残れるのか注目しています。

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