先日発売されたXiaomiとSamsungのメーカーを代表するフラグシップ端末Mi 9とGalaxy S10シリーズ!
SoCは世代交代が行われ7mm世代のプロセスルールを採用したSnapdragon855と8mm世代を採用したExynos9820が搭載され注目度が高く、SoCだけではなくカメラ:ベゼルレス:ディスプレイ埋め込型指紋センサーと急激に完成度が上がっていく中でのXiaomiとSamsungの最新フラグシップ端末。
フラグシップ機の中でも最も注目を集めてると言っても過言ではない両社の端末をあらゆる角度から比較していきます。
Contents
- Mi 9とGalaxy S10の基本スペック
- Mi 9とGalaxy S10+のデザインの比較
- Mi 9とGalaxy S10+のOS/UI/UXの比較
- Mi 9とGalaxy S10+のディスプレイの比較
- Mi 9とGalaxy S10+の指紋認証の比較
- Mi 9とGalaxy S10+のカメラ性能の比較
- Mi 9とGalaxy S10+の防水防塵性能の比較
- Mi 9とGalaxy S10+のバッテリー性能の比較
- Mi 9とGalaxy S10+のベンチマークの比較
- Mi 9とGalaxy S10+の軽さコンパクト
- Mi 9とGalaxy S10+のコストパフォーマンスの比較
- Mi 9とGalaxy S10+はあらゆる角度から比較した結果
Mi 9とGalaxy S10の基本スペック


Xiaomi Mi 9 | Samsung Galaxy S10 | Samsung Galaxy S10+ | |
ディスプレイ | 6.39インチ | 6.10インチ | 6.40インチ |
アスペクト比 | 19.5:9 | 19:9 | 19:9 |
画面占有率 | 90.7% | 88.3% | 93.1% |
解像度 | 2340×180[403ppi] | 3040×1440[550ppi] | 3040×1440[522ppi] |
SoC | Snapdragon855 | Exynos9820/Snapdragon855 | Exynos9820/Snapdragon855 |
RAM | 6GB/8GB/12GB | 8GB | 8GB/12GB |
ROM | 64GB/128GB | 128GB/512GB | 128GB/512GB/1TB |
OS | Android 9.0/MIUI10 | Android 9.0/ONE UI | Android 9.0/ONE UI |
リアカメラ
|
48MP/f/1.75 | 12MP/f/1.5:望遠 | 12MP/f/1.5:望遠 |
12MP/f/2.2:望遠 | 12MP/f/2.4:広角 | 12MP/f/2.4:広角 | |
16MP/f/2.2:広角 | 16MP/f/2.2:超広角 | 16MP/f/2.2:超広角 | |
フロントカメラ
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20MP/f/2.0
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10MP/f/1.9
|
10MP/f/1.9 |
8MP/f/2.2 | |||
MicroSD | × | 最大512GB | 最大512GB |
指紋センサー | 光学式センサー | 超音波式センサー | 超音波式センサー |
防水・防塵 | 非対応 | IP68 | IP68 |
ネットワーク | DSDV | ||
対応バンド
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LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17 |
未公開
|
未公開
|
LTE TDD:B34/B38/B39/B40/B41 | |||
WCDMA:B1/B2/B4/B5/B8 | |||
Wi-Fi | IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6) | IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6) | IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6) |
バッテリー | 3300mAh | 3400mAh | 4100mAh |
サイズ | 157.50 x 74.67 x 7.61 | 149.90 x 70.40 x 7.80 | 157.60 x 74.10 x 7.80 |
重さ | 173グラム | 157グラム | 175グラム |
3.5mmジャック | 非対応 | 対応 | |
その他 | NFC:Bluetooth:コンパス:近接センサー:加速度計:周囲光センサー:ジャイロスコープ | ||
色 | Piano Black Lavender Violet:Ocean Blue |
Prism Green:Prism White Prism Black:Prism Blue |
Prism Green:Prism White Prism Black:Prism Blue Ceramic White |
※Xiaomi Mi 9 Transparent EditionはRAMやROM容量やデザイン以外にも従来3層の48MP/f/1.75の48MPだったカメラが、7層レンズのf/1.47とカメラとなります。
一昨年辺りからフラグシップ機ではここまでの性能いるのかと思うくらい全てにおいて十分すぎるスペックを兼ね備えていますね。
特にRAMが12GBのモデルは余程の特殊な利用環境以外に利用価値がないような気がしますが2年以上利用することを考えると必要になる可能性があるかも知れません。
とはいえRAMが多くて困ることは殆どないのでプロモーション的な意味合いが多いとは思いますが歓迎です。
ROMの512GB以上の利用はGoogleフォトなどに頼らず内部ストレージに保存をしたいとユーザーで動画や音楽データがある人には非常に価値の高い選択肢がだと思います。
特にGalaxy S10+の1TBモデルであれば4K動画などの撮影してもかなりの量を保存できます。
また、Galaxy S10やS10+では3.5mmイヤホジャックがあるのが以外と評価できます。
ここ数年iPhone7でイヤホンジャックを廃止したのを皮切りにフラグシップ機ではイヤホンジャック非搭載が標準でしたので音質を拘るユーザーやBluetoothイヤフォンに抵抗がある層には一定の重要がありそうです。
全体をみてみるとMi 9では必要性の低い部分を上手く切り捨ててまとめているのに対しGalaxy S10シリーズでは既存の物を残しつつ新技術を投入とどちらかといえば保守的な印象なので、このコンセプトの違いがユーザーにどのように評価されるかというところ。
個人的にはシンプル・イズ・ベスト思考なのでMi 9のコンセプトの方がしっくりきますね。
Mi 9とGalaxy S10+のデザインの比較




デザインはどちらもトレンドのベゼルレス、超縦長、極小ノッチを取り入れつつアルミフレームをガラスやセラミックで挟み込むスタイル。
大きな違いはMi 9が水滴型のノッチを採用してるのに対してGalaxy S10シリーズでは「Infinity-O」と呼ばれるパンチホール型の穴にカメラを内蔵している点です。
見た目のインパクトは強くデザイン的に不自然さがなく非常に見た目が優れています。
そのためGalaxy S10シリーズの方が斬新性が有り一瞬で惹きつける力を強く感じますね。
実用面では水滴型ノッチの方が実質的に利用できる領域が広いため甲乙つけがたい部分もあります。
その他にはMi 9が背面のエッジを湾曲させてるのに対しGalaxy S10シリーズでは前面背面ともに湾曲させている点です。
エッジさせてる分正面から両端末をみたさいにGalaxy S10シリーズの方がベゼルを感じづらくスタイリッシュな印象を受けると思いきや、個人的にはアスペクト比が19.5:9と少し縦長なMi 9の方が洗練された印象を受けます。
また、トータルバランスで見るとGalaxy S10シリーズは例年同様、背面がとにかくダサい!
デザインはMi 9に軍配があがります。
Mi 9とGalaxy S10+のOS/UI/UXの比較

Mi 9とGalaxy S10シリーズは共にAndroid9.0を採用していますが、両機種とも独自にカスタマイズを加えたMiUI10やONE UIを採用しているためPixel3などに使われているAndroid9.0と比べて大きくUI/UXが異なります。
この独自の改良やカスタマイズに関しては好みが大きくわかれ僕のようなピュアAndroid好きにはマイナス要素なのですが、改良されてるからこその良い点も無数にあります。
とうわけでMIUI10とONE UIの違いを比較していきます。
MIUI10では次期Android OS[Q]に採用予定のダークモードが採用されていたりマルチタスク画面にはショートカット、フルスクリーン・ジェスチャーがが搭載されています。
ONE UIでも同様にダークモードやジャスチャーなどの機能がありピュアAndroidより優れた面が多いです。
その他にもナビゲーションバーの変更画面や通知、設定画面にはじまり通知領域のアイコンデザインなどピュアAndroidとは大幅に違いがみられます。
このUIの部分は個人差が大きいのでもろ主観になりますがONE UIの方がピュアAndroidにやや近いのでGalaxy S10シリーズにやや軍配があがります。
Mi 9とGalaxy S10+のディスプレイの比較
Mi 9とGalaxy S10+両機種とも有機EL[OLED]を採用しどちらも間違いなく画質は綺麗です。
しかし!Galaxy S10+はMi 9大幅に高解像度が高い3040×1440のディスプレイを採用し密度は驚異の[522ppi]となっています。
おまけにHDR10+の認証を受けているためその表現力はコンテンツ次第では大きくMi 9を上回ります。
よって軍配はGalaxy S10+にあがります。
Mi 9とGalaxy S10+の指紋認証の比較
指紋認証に関しては両機種ともにディスプレイ埋込み型の指紋認証を採用しましたが、採用された方式が異なっています。
Mi 9は2018年にHuaweiやOPPOが採用した光学式のセンサーに対しGalaxy S10、S10
+ではスマートフォンとして世界初の[超音波式センサー]を採用しています。
特徴としては[超音波式センサー]は光学式センサーに比べて[認証速度の速さ]や[立体的な読み取りによる人調整精度の高さ]があるようです。
Mi 9も従来の光学式センサーに比べて25%速度アップしているようですので結果をみてみましょう。
Perfect! pic.twitter.com/84lOG6gBP1
— Ice universe (@UniverseIce) February 20, 2019
えっ??速すぎるww
正直HuaweiやOPPOのディスプレイ内蔵指紋センサーみた時思ってましたよ、ディフプレイ内蔵型遅くて微妙だなと…
これはどちらも実用域に入ってるスピードですね!
Mi 9やGalaxy S10やS10+はディスプレイ内蔵指紋センサーとして間違いなく実用域に入ってる!
とうわけで指紋認証は互角!!
また、HuaweiやOPPOの光学式ディスプレイ内蔵指紋センサーは一部透過率の低いフィルムの装着時に認証精度に影響がでることが確認できているためMi 9では例外ではないでしょう。
問題は世界初の[超音波式センサー]を搭載しているGalaxy S10、S10+で、これらの機種は現在データがないのでフィルムやガラスフィルムをつけたときの動作不明です。
分かり次第追記していきます。
追記
各種レビューをみるとガラスフィルムの種類によっては[超音波式センサー]を搭載しているGalaxy S10、S10+はスムーズにセンサーが作動しないことが多いみたいです…
少し残念ですね…
Mi 9とGalaxy S10+のカメラ性能の比較


出典:Xiaomi

Mi 9、Galaxy S10+共に3眼レンズを採用し、Mi 9はメインのSony IMX586 48MPにズームの12MPカメラ、そして広角でマクロ撮影が可能な16MPカメラとあらゆる場面での撮影に対応したカメラ構成。
対してGalaxy S10+は12MPの望遠カメラ、12MPの広角カメラ、16MPの超広角の構成で同じ3眼カメラとはいえ構成がかなり異なります。
最近のスマートフォンのカメラはソフトウェアでの処理が重要視されているのでその辺のアルゴリズムも両機種の間でかなり差があると思われます。
また、Galaxy S10+ではフロントカメラは2眼レンズを採用していて10MPのメインカメラに+で8MPのRGB深度カメラを搭載しています。
総合的な性能はスマートフォンのカメラ性能では最も権威のあるDxOMARKが評価を行っており[DxOMarkがXiaomi Mi 9のカメラ性能評価!!Huawei P20 Proには及ばず…]や[DxOMarkがGalaxy S10+のカメラ性能評価!!世界トップの座に!]の記事の通り両機種ともカメラ性能は間違いなく世界トップレベルです。
静止画では僅かにGalaxy S10+、動画では僅かにMi 9とかなり拮抗しています。
ただし、フロントカメラの性能はGalaxy S10+の方が優れいていますのでフロントカメラを常用する方にはGalaxy S10+をオススメいたします。
また、Mi 9 Transparent Editionはメインカメラが7層レンズのF/1.47へと変わるためそうなると画質ではGalaxy S10+を抜く可能性もあります。
どちらか選ぶとなると若干Mi 9に傾きつつありますが引き分けとしましょう!
Mi 9とGalaxy S10+の防水防塵性能の比較
残念ながらMi 9に防水、防塵性能はありません。
方やGalaxy S10+はIP68準拠の防水防塵に対応と最高レベルの防水防塵性能を有しています。
そもそもIP68とは[国際電気標準会議(IEC)]の定める防水・防塵性能の等級でスマートフォンを含め様々な機器の標準的な指標として用いられています。
Galaxy S10+の場合防塵に対する性能は最高の[6]、防水に対する性能も最高の[8]の性能を有しているため連続して水中につけても影響が出ないレベルの防水性能をあるということです。
そのため防水、防塵性能では圧倒的にGalaxy S10+に軍配があがります!
Mi 9とGalaxy S10+のバッテリー性能の比較
バッテリー性能はSoCやディスプレイバッテリー大きく左右されますが最も重要なのはバッテリー容量です。
Mi 9とGalaxy S10+を比較するとSoCはSnapdragon855と同じ(Galaxy S10+は地域によりExynos9820)ですがMi 9が3300mAh、Galaxy S10+が4100mAhとバッテリー容量に800mAhの差がありますので多くの利用状況でGalaxy S10+の方が長持ちするでしょう。
Galaxy S10+の懸念材料としてはディスプレイの解像度が高い点ですが800mAhの差をひっくり返すほどCPUに負荷はかからないと考えられます。
また、YouTubeなどでExynos9820版のGalaxy S10+がバッテリー測定でかなり長持ちすることが実証されているのでこの辺りも有利になる可能性があります。
Exynos9820版の懸念はQualcomm製ではないのでQuickchargeが使えない点です。
日本ではSnapdragon搭載端末が多く出回っておりQuickcharge対応充電器を持っているユーザーも多いためQuickchargeが対応してないExynos9820は条件次第では欠点となります。
というわけで総合的にバッテリー性能を考えるとGalaxy S10+に軍配が上がりますね。
Mi 9とGalaxy S10+のベンチマークの比較




ベンチマークテストは前提としてMi 9とExynos9820版のGalaxy S10+でみていきます。
というのは同じSoCだとそれほど差が出ないためです。
AntutuやGeekBenchのマルチではMi 9が大幅に有利ですが、シングルスコアは圧倒的にExynos9820版のGalaxy S10+が有利です。
Exynos9820ではシングルスコア自体もApple A12に肉薄してきており実利用ではExynos9820版のGalaxy S10+がMi 9やSnapdragon855版のGalaxy S10+より速い可能性もあります。
とはいえ世界中の多くの機種で採用されるSnapdragon855を採用している機種の方がアプリの最適化を含めて有利なので総合的にはMi 9にやや軍配があがります。
Mi 9とGalaxy S10+の軽さコンパクト
コンパクトさは双方ともディスプレイサイズに対してはほぼほぼ限界近くまでコンパクトに収まってます。
特にXiaomiの方が0.19mmほど薄くトータルデザインでより洗練されているように感じます。
逆にGalaxy S10+の凄いところは重量で、6.40インチディスプレイに4100mAhのバッテリーを搭載しつつ僅か175グラム、、
Mi 9の方が173グラムと2グラムほど軽いのですがバッテリー容量を考えるとGalaxy S10+の重量は衝撃的。
どのくらい凄いかと言うとディスプレイサイズが近いiPhone XS Max(6.5インチ)が208グラムで3174mAhのバッテリーなのでその軽さがわかるはず。
とはいえ今回はバッテリー項目ではなく軽さやコンパクトさの項目なので軍配はMi 9にあがります。
Mi 9とGalaxy S10+のコストパフォーマンスの比較
遂にきたました!最後の項目コストパフォーマンス
結論から先に言いましょう!
Xiaomi Mi 9の圧勝です!
ぶっちゃけ勝負になりません。
以下比較表です。
Xiaomi Mi 9 | Samsung Galaxy S10 | Samsung Galaxy S10+ | |
RAM/ROM:6GB/64GB | 約4.9万 | – | – |
RAM/ROM:8GB/128GB | 約5.4万 | 約10万円 | 約11万円 |
RAM/ROM:12GB/128GB | 約6.6万 | – | – |
RAM/ROM:8GB/512GB | – | 未定 | 未定 |
RAM/ROM:12GB/512GB | – | 未定 | 未定 |
RAM/ROM:12GB/1TB | – | – | 未定 |
なんだこれ!?
同じRAM:ROMの容量でみても価格は約半分…
どんなコスパだよ…
Mi 9とGalaxy S10+はあらゆる角度から比較した結果
基本的にいい勝負でしたが全てを覆すコスト差がヤバすぎました、、、
約2倍の価格差がついてしまうと全項目でGalaxy S10+が若干でも上回っていても勝負にならない気がします。
だってフラグシップは単価も上がってますから金額的な差が5万です。
ここまで差がついてしまうと余程の差がないと購入意欲がMi 9に流れてしまいますね。
ただどちらも会社を代表するフラグシップ機に恥じないクオリティーです。
双方独自性のあるUIもピュアAndroidにはない面白い部分ですし昨年P20 Proも独壇場だったカメラの部分もMi 9とGalaxy S10+ともに追いついています。
最後に総合的な結論はコスパの圧勝っぷりからMi 9として終わりにします。